アラブでお菓子のハナシ、ゴハンの時間

シリアから始まったアラブ菓子・料理研究。現在エジプトで活動中。

過去ログ

実はこんなにある!エジプトのお茶の種類


シャーイ(お茶)やアホワ(コーヒー)はアラブ中東諸国でもよく飲まれており、おじさんたちが集まる喫茶店も町中でよく見かけます。
エジプトではどちらかと言えばコーヒーよりもシャーイを飲む頻度が高いようで、一言でシャーイと言っても、実は色々な呼び方があります。
これらは、日常生活で頻繁に使うというよりは、喫茶店、しかも庶民的なおっさんマクハー(喫茶店)での用語。そこに出入りしない人々、例えば若い娘さんはそんな言葉は知らなかったりすることも。
そして、人によって微妙に認識が違うのも、エジプトらしさ、ということでしょうか。
ちなみに、エジプトでは主に粉状のお茶の葉を使用します。
DSC03331.jpg

まず基本なのは【シャーイ・コシャリー】。エジプトを代表する料理、コシャリが由来です。お皿に米、レンズマメ、マカロニ、と一つづつ材料を入れていくように、カップに、お茶の葉、砂糖を入れてお湯を注ぎます。
次は【シャーイ・バンヌール】。ポットに湯を沸かしてお茶の葉と砂糖を入れます。要は煮出す方法ですね。あらかじめお茶の葉と砂糖を丁度良い割合でまぜておくのですが、このミックスをタルイーマと呼びます。
【シャーイ・ボースタ】は砂糖を別添えで出す方法です。エジプト人は砂糖たっぷりのシャーイが大好きで、砂糖水の様なシャーイが出てくるこもあるので、特に甘すぎるのが苦手な人はこの別添えの方法で頼むことをお勧めします。
【シャーイ・ミーザ】はミルクティーで、エジプト南部やヌビア人などに特に好まれるよう。【シャーイ・バルバリー】も同じくミルクティーですが、こちらはミルクが少なめのようです。
【シャーイ・アガミー】は濃いめのシャーイを小さいガラスのカップで出す方法です。【シャーイ・ハムシーナ】は大きいカップに半分ぐらい注ぐ方法です(シャーイ・ハムシーナが小さいカップという意見も有)。
エジプト南部では【シャーイ・ヒブル】という、非常に濃いお茶に砂糖をたっぷり入れて飲む方法があります。ちなみにヒブルとは、アラビア語でインクという意味。それほど濃く、服に着いたらなかなか落ちない、ということですね。
アレキサンドリアなどのデルタ地域では、南部とは逆で、比較的薄めのお茶に砂糖は少な目と言う傾向があるようです。
リプトンなどのティーパックも、もちろん使われています。リープトンなどと、商品名をそのまま言うこともありますが(むしろこっちが普通かも)【シャーイ・フィトラ】や【シャーイ・タイヤーラ】と言えば、少しエジプト通をかもしだせるかもしれません。フィトラは糸。タイヤーラは飛行機という意味で、それが転じて速い、という意味合いになっています。
ちなみに、この粉状のお茶の葉は、代表的なのはアルーサ(花嫁)というメーカーですが、リプトンからも出ています。レバノンはチュニジアなど、他のアラブ諸国では見かけなかったので、エジプトのお土産にいいかもしれませんね。

この他にも色々な呼び方があり、エジプト人とシャーイは切っても切り離せないことがよくわかります。街歩きに疲れたらちょっと一休み。もちろんシャーイ・コシャリー!
 ↓ぽちっとお願いします!
にほんブログ村 海外生活ブログ 中東情報へ
にほんブログ村
にほんブログ村 料理ブログ 料理研究家へ
にほんブログ村

アレキサンドリア風レバー

レバーは安くて栄養満点、と言うことで、日本同様、こちらでもよく食べられています。
牛のレバーはスライスして、細かいパン粉やふすまをつけて揚げ焼きにしたり、クミンなどで炒めたり。
レバノンではザクロシロップで味付けしたチキンレバーが前菜によく登場します。
エジプトでは、屋台やファストフード店で、薄焼きパンや、フィーノと呼ばれるコッペパンのようなパンに挟んで、サンドイッチの具としても定番。特に屋台での、多めの油でグツグツ揚げ焼きにされたレバーの香りは、臓物好きな人にとってはたまらないのでは?
今回の“アレキサンドリア風”と言うのは、唐辛子が入ってピリ辛な料理によくつけられます。アレキサンドリア風レバーは、その代表格と言ってもいいほど、カイロでも人気です。
ゴマペーストのタヒーナソースを一緒に合わせるのがお決まりです。


材料
レバー(チキン又は牛)  250g
玉ねぎ           小さ目1個
パプリカ(赤)        半分
パプリカ(緑)        半分
青唐辛子          1本
ニンニク           5かけ
トマトペースト        大0.5
レモン汁           大1
塩、こしょう、クミン


作り方
①レバーを食べやすい大きさに切る。玉ねぎ、パプリカをスライスする。青唐辛子は小口切り、ニンニクはみじん切りにする。
②フライパンに油を熱し、レバーを炒める。表面の色が変わったら、玉ねぎを加え、しんなりするまで炒める。
③パプリカ、青唐辛子、ニンニク、を加え、さっと炒めたら、トマトペースト、レモン汁を加える。塩、こしょう、クミンで味を調える。
※トマトペーストの代わりにトマトのみじん切り(小さ目1個)でもよいです。
※砂肝やハツを一緒に使ってもよいです。その場合は③の前に、水を材料が半分くらいかぶる程度に加え、砂肝が柔らかくなるまで軽く煮こんでください(砂肝の白い固い部分が取り除いてある場合は必要ありません)。

タヒーナソース
タヒーナ50g、レモン汁大0.5、酢大0.5、ニンニク1かけ(つぶす)、塩、こしょう、クミンを混ぜ、ぬるま湯を少しずつ加え、好みの濃度にする。
 ↓ぽちっとお願いします!
にほんブログ村 海外生活ブログ 中東情報へ
にほんブログ村
にほんブログ村 料理ブログ 料理研究家へ
にほんブログ村

シャルカスィーヤ

トルコやロシア、中東などに多い、チェルケス人。その、チェルケス人の(チキン)言う意味の料理です。

クルミのソースが特徴のこの料理は、現在はエジプトの料理として知られており、家庭ではもちろん、高級レストランでも登場する人気料理です。
クリーミーなクルミのソースと柔らかいチキンが、香りのよいバターライスによく合います。

材料 2~3人分
チキン(ムネ)  2枚
玉ねぎ      半分
カルダモン    3粒
ベイリーフ    1枚
塩、こしょう
サムナ又はバター

~ソース~
クルミ   80g
食パン  100g
牛乳   125㏄
クリーム 125㏄
チキンスープ 250㏄~500㏄

作り方
①鍋にサムナを熱し、チキンの表面が白くなるまで炒める。適当な大きさに切った玉ねぎ、カルダモン、ベイリーフ、水、塩、こしょうを加え、チキンが柔らかくなるまで茹でる。玉ねぎ以外を取り出す。
②食パンを適当にちぎり、牛乳とクリームを混ぜた物に浸す。
③食パンが柔らかくなったら、①の鍋に入れ、よく混ぜる。
④クルミをフードプロセッサーで粉末にし、人肌までに冷ました③を加え、滑らかになるまで撹拌する。鍋に戻す。
⑤チキンを手で裂き、④の鍋に入れ、温める。塩、こしょうで味を調える。バターライスにかけていただく。
※チキンの部位はどこでも構いません。本来は1羽使います。
※③で、チキンスープの量は250㏄ぐらいが目安です。最後に温める時にお好みの濃度になるように調整してください。
※牛乳、クリームを使わないレシピもあります。こちらはチキンスープを濃いめに取ると美味しくできます。
※チキンをご飯の上にのせて、ソースは別に出す方法もあります。
 ↓ぽちっとお願いします!
にほんブログ村 海外生活ブログ 中東情報へ
にほんブログ村
にほんブログ村 料理ブログ 料理研究家へ
にほんブログ村

ファッテ・ホンモスの作り方

砕いたパンを使った料理“ファッタ(ファッテ)”はバリエーションが豊富ですが、シリアの軽食屋さんでよく見かけるファッテはヒヨコマメを使ったシンプルなもの。

お店では一人分づつ、どんぶりによそってくれますが、家庭では大き目の深皿に盛って取り分けるスタイルが主流のようです。
ヒヨコマメさえあれば、お皿に材料を入れていくだけの簡単料理。休みの日のブランチにピッタリです。


材料 
ヒヨコマメ
ヨーグルト  300g
タヒーナ   60g
ニンニク   1~2かけ
薄焼きパン(ホブズ)  2枚
オリーブオイル又はサムナ

~飾り~
パセリ、ドライミント、パプリカパウダー、ザクロシロップ、松の実など

作り方
①ヒヨコマメは一晩水に浸け、柔らかくなるまで茹でる。
②容器に薄焼きパンを適当にちぎって入れる。
DSC02719.jpg
③ニンニクに塩をまぶしてすりつぶし、ピューレ状にする。ヨーグルト、タヒーナ、ニンニクをよく混ぜる。
④薄焼きパンの上にヒヨコマメと茹で汁をかける。
DSC02720.jpg
⑤更にヨーグルトをかける。
DSC02721.jpg
⑥ヒヨコマメを上にのせる。好みでパセリや松の実などを飾る。
⑦オリーブオイル又はサムナをよく熱し、上からジュっとまわしかける。

※分量はどんぶり2杯分の目安です。好みで調整してください。
※ヒヨコマメは缶づめでもよいです。
※薄焼きパンはオーブンなどで熱して乾燥させたり、油で揚げてもよいです。
 ↓ぽちっとお願いします!
にほんブログ村 海外生活ブログ 中東情報へ
にほんブログ村
にほんブログ村 料理ブログ 料理研究家へ
にほんブログ村

ビスィーサ ~エジプトのコーンブレッド~

オーブントレイに生地を流して焼くだけの簡単ケーキは、意外とアラブ菓子に多く、普通の小麦粉を使うお菓子はもちろん、セモリナ粉もよく使われます。
コーンミールを使ったお菓子はビスィーサと呼ばれ、主にエジプトで食べられています。いわゆるコーンブレッドですね。

アメリカの食卓ではコーンブレットは食事と一緒にいただく場合が多いようですが、エジプトでは朝食やおやつとして食べられているよう。
バスブーサのようにシロップを最後に染み込ませるタイプのお菓子ではないので、あっさり軽く、コーンの独特の風味が特徴のケーキです。
ちなみに“ビスィーサ”というと、チュニジアやリビアなどの北アフリカ周辺では小麦やヒヨコマメ、アニスシードなどを炒り、ミルで挽いて粉にし、オイルで練り合わせたお菓子を意味します。
シリアやレバノンでは、ビスィーサは古い記録にはその名前が出てくるものの、現在では殆どその名前を聞くことがありません。

材料  
コーンミール     350g
砂糖         200g
植物油        150㏄
玉子          2個
オレンジジュース  120㏄
ベーキングパウダー 大1

作り方
①砂糖、油、卵を滑らかなペースト状になるまでよくかき混ぜる。
②コーンミールとベーキングパウダーをよく混ぜ、①に少しずつ加える。その都度よく混ぜる。
③オレンジジュースを加え、よく混ぜる。
④オーブントレイに油(分量外)を薄く塗り、小麦粉(分量外)をはたく。生地を流しいれ、180度に温めたオーブンで20~30分焼く。
※コーンミールは挽き具合によって粉粒の細かさが何種類かありますが、エジプトで手に入るのは、小麦粉よりも若干粗いかな、という程度です。
DSC02710.jpg
※オレンジジュースの代わりに牛乳でもよいです。
   ↓ぽちっとお願いします!
にほんブログ村 海外生活ブログ 中東情報へ
にほんブログ村
にほんブログ村 料理ブログ 料理研究家へ
にほんブログ村

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。