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アラブでお菓子のハナシ、ゴハンの時間

シリアから始まったアラブ菓子・料理研究。現在エジプトで活動中。

ハッライスバウ

指をヤケドする、という意味のハッライスバウ。
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レンズ豆とホブズを煮込み、タマリンドやレモン汁で酸味をつけた料理です。

この名前の由来は、鍋で煮込んでいるハッライスバウがあまりにも美味しそうなので、味見をしようとして、ポコポコと煮えている調理中の鍋に指をついつい突っ込んでしまい、その指をヤケドしてしまう、ということなのだそうです。

この料理は家庭料理の定番といった感じで、レストランではお目にかかれません。
シリアには<お惣菜屋>が皆無に等しいのですが、お菓子屋やファストフード店にワラカイナブなどのお惣菜を置いているお店が時々あり、そこにはこのハッライスバウも置いてあることが多いので、旅行で来られた方も食べることができますね!

同じハッライスバウでも、家庭によって食べ方、作り方は様々です。
熱いまま食べる人、冷たくして、または常温で食べる人、いろいろです。
写真は熱くして食べる派のお宅で教わったハッライスバウですが、冷やして食べる派は平たいバットのようなガラス皿に盛り付けて、前菜として食べることが多いそうです。
母の日のパーティーに招かれてお邪魔したお宅では、たくさんの手づくりデザート(プリン、ケーキ、ティラミスなどなど・・・)と共に、冷たいハッライスバウが並べられており、これには驚きました。
しかし、盛り付けは両者共に、更には出来合いの物まで、玉ねぎ、パクチー、ホブズなどをを素揚げしたトッピングを写真のように飾るようです。

また、材料に関しても、ホブズ派、マカロニ派、小麦粉を水で練って延ばして作る、とことん手づくり派と、こちらも家庭によって違います。

初めて食べた時は、見た目からは想像できない酸味に、正直「何これ?」と思いましたが、シュチューのようなとろみとカリカリ玉ねぎのバランスが絶妙で、今では大好きなシリアの料理の一つになりました。

熱くして食べる派の方は、舌までヤケドしないようにご注意を!
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