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アラブでお菓子のハナシ、ゴハンの時間

シリアから始まったアラブ菓子・料理研究。現在エジプトで活動中。

マハラブ

焼き菓子に使う、ちょっと変わったスパイス、マハラブ(マハレブ、マーレブ、Mahleb、mahlab、Mahalepi、とも)。

さくらんぼの一種の種です。
使うときは挽いてパウダー状にし、生地に混ぜ込みます。ほんのり苦いアーモーンドの様な風味があります。
シリアなどのシャーム地方やエジプト、トルコ、アルメニア、ギリシアなどでよく使われており、それ以外の地域ではあまり見かけないスパイスです。
シリアなどではイード(お祭り)の時によく作るマアムールの生地に加えたり、エジプトでは同じくイードのお菓子“カハク”に使われるミックススパイス“リーハトカハク(カハクの香り)”の入っていたりと、一般的には焼き菓子によく使われています。一部地域ではチーズを作る際にハッバトルバラカと一緒に練りこんだりもするようです。

私が初めてマハラブを知ったのは、2008年にシリアに滞在していた時で、それはアラビア語で書かれたお菓子のレシピ集からでした。
マアムールの材料欄にマハラブが載っていたのです。ただ、調べても“さくらんぼの種”みたいな情報しか得られず途方に暮れる日々。当時お世話になっていたお菓子工場では、このマハラブは使用しておらず、いつもスパイスなどを買うお店にもマハラブは置いてなかったのです。
その後、何件かのお宅で、マアムール作りをお手伝いして、やっと実物に遭遇したのでした。
マハラブを使用する人の方が少なかったように思いますが、使っている人も、使っていない人も、あれば使えばいいが、なかったら別に使わなくてもいい、という意見は共通していました。

一方エジプトでのマハラブは、その存在を知らない人がちらほらいる、それほどメジャーなスパイスではないようです。
ギリシアではスーパーマーケットでも簡単に買うことができ、一般的なスパイスの地位を保っているようでした。

強烈な味が加わるわけではないので、確かになくてもいいと言ってしまいがちですが(実際に私も初めてマハラブを味見したときは、何これ??という、けっこう探した割には印象の薄いものでした)、やはりこれが加わると香ばしくなり、味わいが増すような気がします。

マハラブの効能は、背中の痛み、咳、肝臓、腎臓、脾臓の痛みなどに効くようです。

マハラブを使ったお菓子はこちら。
マアムール
カアク・イード
カハク
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