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アラブでお菓子のハナシ、ゴハンの時間

シリアから始まったアラブ菓子・料理研究。現在エジプトで活動中。

ムファッタア

ムファッタア(ムファッタカ)はお米とタヒーナを使ったデザート。
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黄色い色はターメリックです。
甘いゴマ風味と、もちもちした食感が、不思議とおはぎを思い出させます。
主にベイルートのイスラム教スンニー派やギリシア正教のコミュニティーに伝わる、毎年4月の最終水曜日(アイユーブの水曜日)に食べるデザートです。
この日は預言者アイユーブ(ヨブ)が自身の病をベイルートの海の水で治癒したことにちなんでいます。
ベイルートでも、販売しているお店は少なく、家庭で作るのが一般的なようです。


一方、エジプトのムファッタアは黒蜜を主な材料としたペーストです。
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小麦粉を油で炒め、黒蜜、フェヌグリーク、ゴマなどを加えた物で、エジプト人ですら“重くて甘い”と言わしめる代物です。
朝食などにパンですくって食べるのですが、私の周りのエジプト人で、日常的に食べている人は少ないよう。
ある人は、子供の時にとても痩せていて、お母さんにもっと太るように無理やり食べさせられた、と言っていました。
殆どが黒蜜なので、マズイわけではないのですが、我が家でも何となく食べる機会を失っています。
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