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アラブでお菓子のハナシ、ゴハンの時間

シリアから始まったアラブ菓子・料理研究。現在エジプトで活動中。

マスティク

アラブの少し粘り気のあるアイスクリーム、ブーザや、ムハラビーヤなどを食べたときに、少しスッとするような、ヒノキの香りような独特の風味を感じることがあります。
その正体は木の樹液を乾燥してできた、マスティクではないでしょうか。
RIMG6298.jpg

マスティクの樹液が採れる木は、トルコにほど近いヒオス島(ギリシヤ)のみに生息している、とても貴重な植物です。
大きさはさまざまで、大きい物で直径1センチ程です。
口に含んで噛んでいると、ガムのような食感になり、木の香りが広がりますが味はありません。
それもそのはず、昔から口臭予防として用いられたり、様々な病気の治療や予防に効果があるとして、健康食品の様に扱われてきました。

もちろん、料理やお菓子にも幅広く用いられ、シリア、エジプトなどでもスパイス売り場で簡単に手に入れることができます。
最初に紹介したようなミルクを使ったデザートに特によく使用されますが、クッキーなど、焼き菓子に混ぜたりすることもあります。
また、特にエジプトでは鶏肉を茹でる際に臭み消しとして用いられることもあります。

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