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アラブでお菓子のハナシ、ゴハンの時間

シリアから始まったアラブ菓子・料理研究。現在エジプトで活動中。

アスファルとサフラン

サフランに似たハーブ、アスファル。
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日本ではベニバナやサフラワーと呼ばれており、キク科の植物です。
一方サフラン(アラビア語でザーフラーン)はアヤメ科のクロッカスの雌しべを乾燥させたものです。

両者とも非常によく似ていますが、サフランの方がより濃い赤で、色にムラがありません。
また、よく色が出るので、料理する量にもよりますが、3,4本をあらかじめ水に浸けておけば十分な色と香りが出ます。

アスファルは色、香りとも弱いので、例えばヤブラクに使用する場合、米250㏄の分量に対し、軽く一掴みのアスファルを入れると教わりました。

アラブのスーク(市場)ではアスファルが他のスパイスと共に山積みで売られており、初めて目にしたときは、アラブではサフランも安いんだ、と勘違いしたものでしたが、他の国々同様、高価なスパイスです。
そのため、プラスチックケースで小分けにして売られているのがほとんどです。

私の滞在したダマスカスやカイロではサフランはほとんど料理には使われていない印象ですが、モロッコやイランでは多用されている様子。
しかしながら他のスパイスに比べて高価なのには変わりがないようで、モロッコではこんな商品が。
DSC03184.jpg
固形スープのサフラン版です。


余談ですが、アラビア語の表現で“黄色い顔”と言うのは、ちょうど日本語の“青白い顔”という表現に相当するのですが(アラビア語で“青い顔”はさわやかな感じらしい)、先日見たアルジェリアの映画に、心配事があって元気がない主人公に対する友人の台詞で「サフランのような黄色い顔をしてどうしたの?」というのがありました。
食べ物が思わぬ表現に使われるのはとても興味深いのですが、サフランというと、魚介がたっぷりのパエリアなんかを思い浮かべてしまい、どうしても落ち込んでいる主人公に共感できないのでした。

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