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アラブでお菓子のハナシ、ゴハンの時間

シリアから始まったアラブ菓子・料理研究。現在エジプトで活動中。

カハク

エジプトではラマダーン月(断食月)後のイードに、カハク(カアク)というお菓子を食べます。
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キメ細かく、ぼそぼそした食感の、素朴なお菓子。
シリアではマームールが有名ですが、エジプトではカハクが一般的です。

マームール同様、中にピスタチオ、クルミなどのナッツや、ナツメヤシのペースト、アジュウェ(アグワ)を詰めます。
ハチミツやバターなどを煮詰めたアガミーヤや、求肥のような食感のマルバンを詰めたものも人気があります。
ちなみに、マルバンはトルコでロクムと呼ばれているものです。
また、何も入れないプレーンなカハクもあります。

生地にほとんど甘みがないので、粉砂糖がたっぷりかかっているのも特徴。
また、マームールはセモリナ粉が使われますが、カハクは小麦粉が使われます。

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年中カハクを扱っているお菓子屋やパン屋は珍しくはありませんが、やはりラマダン中は特別スペースを設けるお店が多いよう。

カハク作りには型は使われず、手で丸めたものにフォークなどを使って模様をつけたりしますが、このような専用の道具も。
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表面の生地をつまんで模様をつけます。

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